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四国のSLを追って (7) 大坂峠にもう一度/1969年8月2日 [四国各線]

大坂峠の讃岐相生側へ一度出かけてみたい気持ちがあったので,8月2日に実行しました.均一周遊券の期限もあとこの日を入れて2日間.明日は帰らなくてはいけないので,今日が最後のチャンスです.しかし運命は皮肉なもので朝から曇り空.写真を撮るにはちょっと残念な天気です.特に8mmはまだ性能が高くなく,曇っているとぼやけた感じになってしまいます.

さて例によって高松朝4:37発の531D列車で讃岐相生まで直行,讃岐相生駅到着が5:41でした.ここで,朝の何本かの列車を待ちます.讃岐相生側はやってくるのが初めてなので,ロケハンしながら歩きました.撮影場所が決まらないまま,上りSL牽引始発列車の322列車に出会いました.これは坂を下る側のSL列車です.

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▲322列車,C58 104.阿波大宮-讃岐相生間.

大坂峠の板野側に比べてこちらの讃岐相生側は,遠望がきく地形なので,何とか遠くのSL列車を撮りたくて場所を探しました.しかしやはりそう簡単に見つかるわけはありません.木が邪魔だったのですが,なんとか妥協できる位置に座って,次の列車を待ちました.下り列車が坂を登ってくるので,まず最初の旅客321列車です.

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▲旅客321列車.C58 295.讃岐相生-阿波大宮間.

これは写真におさめました.次の下りは,貨物383列車.これは8mmに専念することにしました.この日太陽が強く照って晴れていれば,もっと鮮明な映像が撮れたのに残念です.


▲貨物383列車.C58 88.讃岐相生-阿波大宮間.

次は上り貨物382列車.これは坂を下ってくるので迫力は望めません.

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▲貨物382列車,C58 367.阿波大宮-讃岐相生間.

続いて下り貨物385列車です.こいつはいつもコンテナを引いています.当ブログにコメントをお寄せいただいた南東風さんのブログ記事を参考に書きますと,この場所では,SLに続いてすぐにコキがつながっています.

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▲貨物385列車.C58 333.讃岐相生-阿波大宮間.

さて,この次の下り列車は貨物387列車ですがこれは午後遅くになりますので,残念ですが,大坂峠はここでおしまいにしました.このあと,前回紹介しました徳島駅の78680号機の入れ換え作業を見に行きました.徳島駅では,先ほど385列車を引いていたC58 333が,上りの(多分)384列車の牽引機となって止まっていました.このC58は385レから384レへと運用されているのでしょうね.

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▲多分貨物384列車.C58 333.徳島駅.

p0139.jpg◆旅客428列車,C58 12.徳島駅.

これは徳島線の列車で,7月26日に乗ったあの列車です.またC58 12が引いていました.今ならこんなふうに駅で止まっている機関車の正面から撮影なんかすると犯罪物ですが,この当時は結構列車の直前直後を横断できていました.いやはや本当にのんびりした時代でした.


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▲徳島駅にたたずむC58 88.これも,先ほど大坂峠で出会った貨物383列車を引いていたもの.

◆◆◆ 旅の終わり

ということで,あとは前々回紹介しましたように,地蔵橋付近へ足を運び,ハチロクを撮影しました.そして均一周遊券が切れる8月3日,最後まであきらめず,高松4:37の531D列車(もうこれ通勤列車並みに利用しましたね)に乗って,地蔵橋へ行き,最後の撮影をしてから徳島9:50発502D急行むろと1号(キハ28 2490)で高松へ,宇高連絡船伊予丸で宇野へ,そして山陽線に乗り継いで帰宅しました.

最後に,本旅行とは関係ないですが,この前の年に,土讃線を旅したとき,阿波池田で撮影したC58を紹介して,四国特集を終わりにしたいと思います.

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▲列車番号不明(旅客列車).C58 143.阿波池田駅.1968.8.7.

P.S. 当ブログへお越しいただいた南東風さんが言っておられましたが,この撮影旅行は本当にぎりぎりのタイミングだったようです.実は7月28日に大坂峠で撮影しているとき,香川県の方と出会って,(その方も大坂峠へはよく来られていると言っていました)「高徳線のSLは8月でなくなる」ということを聞きました.毎日重いテレコや8mmやカメラを担いで,早朝高松駅4:37の531Dに乗ってがんばれたのは,この一言があったからだと思います.まさに初めての撮り鉄(今はこう言うのだそうですね)旅行で,若さで走り回った感じでした.でも,今思うと,他の撮り鉄旅行よりずっと充実していて良かったと思っています.

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コメント 2

南東風

大坂峠、行ったことなかったんです。
羨ましい。。。
動画を拝見すると夏場でもあの煙の量、
やはり難所なんだなぁと思い知らされます。
他のファンに遭遇されたそうですが
当時から撮影名所だったんですね。
by 南東風 (2010-02-26 00:00) 

ごっさん

大坂峠の讃岐側は、
俯瞰でいい写真が撮れるので何度か行きましたが、
いかんせん、やはり車がないと厳しいです。
それを、重い機材を担いで登山されたとは・・・
僕の若い頃にそこまでの熱意があったかどうか・・・

徳島駅構内は、今でもそれほど様子が変わらないので、
見慣れた景色にハチロクやシゴハチがいる情景が、
夢か幻のように思えてなりません。

ちなみに、C58 333は現在多度津工場に保存されています。
JR化後、復元の話しもあったみたいなんですが、
やはり、体力のないJR四国には厳しいと判断されたようで、
幻に終わってしまったのは残念です。
もし復活していたら、アンパンマン号を牽引していたかもしれません。
by ごっさん (2010-02-26 01:36) 

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