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長万部機関区と目名-日本半周撮り鉄の旅/1970年3月26日 [函館本線]

大沼ユースホステルには,撮り鉄の仲間がたくさん泊まっていたように記憶しています.こんな季節に大沼公園を訪れるのは鉄道ファンくらいなものかもしれません.私は大沼ユースホステルを朝早く出て,大沼公園7:54発の201D列車,急行すずらん1号で一気の長万部まで移動しました.今日は長万部機関区の見学と,急行ニセコが重連で走る小樽-長万部間でニセコを撮影する予定です.

長万部には9:11に着きました.さっそく,D52の引く行き違いの貨物6766列車の発車を撮影しました.ローアングルにすると,D52の巨大さが引き立ちます.

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▲6766列車,D51235.長万部.

◆◆◆ 長万部機関区 その1

長万部の機関区には9600型と,D51,D52,C11がいました.このうち,C11は,171号機で,これは後に復活して,SL冬の湿原号などを引いた超有名機番です.ネットでC11 171と検索するとたくさんの記事が出てきます.

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▲9658,長万部機関区.機関区の人の出で立ちから,ロシアの機関車のように見える(笑).

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▲49698.長万部機関区.ヘッドライトが横にしかなく,何か違和感のあるスタイルである.

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▲D51 64.長万部機関区.いわゆるナメクジ型のD51.

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▲D52 468.長万部機関区.D52も北海道に来てすっかりなじみになった.

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▲C11 171.SL冬の湿原号を引いた,有名機番.

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▲D51の構内重連運転.

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▲D51 941.煙をいっぱい吐いている.

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▲D51 64.後方にもたくさんのSLが見える.

◆◆◆ 目名付近

さて,約1時間あまりの機関区見学の後,上り急行ニセコ104列車の撮影をするために,目名駅の方に移動することにしました.途中,熱郛駅で,124列車と行き違いました.

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▲124列車,D51 394.熱郛(ねっぷ)駅.

この時代,小樽築港機関区には,C62は4機いたと思います.機番は多分C62 2,C62 3,C62 32,C62 44です.このうちC62 44は昨日104列車を引いて函館の方に行っていますから,残り3機のうち2機が急行ニセコを引くことになります.スワローエンゼルのC62 2が前補機になることを祈りつつ,目名到着を待ちました.外は太陽が出てきました.上りのニセコ104列車は順光になります.目名に着いたのが11:40ころ.ニセコの通過までもうあまり間がありません.駅の近くで,撮影位置を探すことにしました.D51の引く1194列車が入線してきましたので,これを撮影しました.

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▲1194列車.D51 237.目名.

目名へ来て分かったことですが,雪が深く積もっていて,ほとんど遠景からの撮影が無理であることが分かりました.上の1194列車が通っている線路の横の積雪を見てください.1~2mはあって,ほとんど列車の高さの半分近くまでいっています.深い雪を除雪によって削り取って線路を確保しているのです.こういったことは,雪国でない関西の人間には想像がつかないことです.とにかく正面から撮影するしかないので,見晴らしのいい位置,結局は駅を出てすぐのところに陣取ることにしました.待っていると反対の方から,単機の1195列車がやってきました.これを見ると積雪の量がよりはっきりするでしょう.列車は雪の壁にはさまれて走行するのです.

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▲単1195レ.D51 659.目名.

急行ニセコの重連撮影地としては上目名という場所が有名でした.目名から上目名にかけて上り坂になりますので,力強い写真が撮れるからでしょう.上の1195列車は,上目名から下ってくるので,ほとんど煙を吐いていません.さて,1194レ,1195レと,これら2列車と,目名で行き違うのが急行ニセコ104列車です.

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▲目名駅で行き違う列車たち.
  左から1195レ-D51 659,1194レ-D51 237,104レ-C62 2+C62 32.

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▲目名駅を出る104レ急行ニセコ.C62 2+C62 32.

嬉しいことに,C62 2が,前補機として連結された重連構成でした.考えられる中で一番ラッキーな状態でした.前にも書きましたが,このC62 2を見に北海道まで来たのですから.

さて,C62 2が前補機になっているということは,長万部でこれが切り離され,下りの急行ニセコが来るまで長万部機関区で休むことになります.ゆっくりとC62 2を見学するにはちょうどよいチャンスです.予定通りではあったのですが,ふたたび,長万部機関区を目指して上目名14:00過ぎ発の122列車で長万部に戻りました.長万部到着は15:02です.

◆◆◆ 長万部機関区 その2 C62 2

いましたいました.C62 2.とにかくその姿をいろいろな角度から撮影しました.こんなに接近遭遇するのはこれが多分最初で最後ですから.

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▲C62 2.長万部機関区.

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▲スワローエンゼル.

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▲昭和31年(1956年)神戸の鷹取工場製造であることが分かる.

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▲C62 2,長万部機関区.

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▲C62 2.水を入れる順番を待つ.

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▲C62 2.ゆっくり休憩しているように見える.

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▲C62 2.長万部機関区.

さて,下り急行ニセコの到着が近づいてきました.前補機になるC62 2は,長万部駅の方へバックで回送されていきました.

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▲バックで後方に見える長万部駅へ運ばれていくC62 2.

やがて,103列車下り急行ニセコが到着し,C62 2が連結されて,汽笛一声,いや二声か,103列車が長万部を発車しました.少し離れたところから待ちかまえていましたが,いつもの悪い癖,これがメインの時にビビってしまい.信じられないことですが,ぶれた写真になってしまいました.再接近したときはうまく流し撮りになっていましたけど(トホホ).

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▲103列車,C62 2+C62 44.急行ニセコ.長万部.

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▲103列車,C62 2+C62 44.急行ニセコ.長万部.カメラブレさせてしまった.

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▲103列車,C62 2+C62 44.急行ニセコ.長万部.割合うまく流し撮りできた.

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▲103列車,C62 2+C62 44.急行ニセコ.長万部.行き過ぎる...

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▲103列車,C62 2+C62 44.急行ニセコ.長万部.行き過ぎる...

さて,今日はこれでおしまいです.目的のC62 2と一時を過ごせたので台満足です.きょうはこのあと,倶知安へ移動し,その名も「ニセコユースホステル」に宿泊します.
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コメント 1

懐かしく思うおつさん

この時代は確かに非効率的だったけれど, 旅客に貨物がたくさん走り特に地方ではSL機関車がまだまだ現役でローカル線に亜幹線に一部の幹線を煙りを吐いていた凄く活気があったなと?

今の時代は何もかも忙しない世の中で, 合理化に機械化の名のもとに確かに活気は見た目にはあるけれど, 本当の命の活気がなくなった特に鉄道はと思うおつさんの感想♪
by 懐かしく思うおつさん (2011-10-21 18:35) 

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